日本発の福祉機器 世界へ

(株)日本テレソフト(本社・東京 代表・金子秀明)は、このほど点字プリンターの販売代理店契約をアメリカのイネーブリング・テクノロジ社(本社・フロリダ)と韓国のシロアム福祉会(ソウル市)と交わし、7月より輸出を開始いたします。

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点字は6ないし8の点の組み合わせで、文字を表現しますが点字プリンターは世界共通の機能を持ち、ソフトによって各国の言語に対応します。(株)日本テレソフトの点字プリンターは3機種ありますが、いずれも印刷時の音が静かで、また点字だけでなく墨字を同時に印刷できる特徴があります。

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他社製の点字プリンターは大きな音を出して印刷するために、大型冷蔵庫サイズの防音ボックスを必要としたり、特別な部屋を用意するなど騒音対策に悩むケースが多く、また、点字だけの印刷では健常者が内容を判断できないために点字の使用範囲が広がらないなどの課題を抱えていました。

㈱日本テレソフトの点字プリンターは静音性に優れているために、事務所や学校などでも安心して使用でき、さらに墨字の同時印刷によって役所からのお知らせや普通学校での教育利用など情報のバリアフリー対策に効果を上げ、高い評価を得ています。

今回、㈱日本テレソフトでは従来の日本語に加えて、英語や韓国語など多言語に対応した新機種「Gemini」(ふたご座)を商品化し、これを米・韓2社に販売委託、広く両国に販売を開始いたします。

Geminiの特徴としては、点字と墨字(英語、ハングル語)が同時に印刷でき、点字のサイズや用紙サイズを両国対応としたこと、複数のパソコンからの出力が出来るLAN対応やUSB対応、さらに広く世界で使用されている点字関係ソフトとの調整など世界仕様としたことなどにあります。

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販売代理契約を結んだ、アメリカのイネーブリング・テクノロジー社は、 点字プリンターの世界有数のメーカーでもあり、約40カ国に販売ネットワークを持っています。
今回は同社製の点字プリンターにない機能の商品として「Gemini」をラインアップし、アメリカを中心に販売いたします。

韓国のシロアム福祉会はキリスト教系の視覚障害者のための韓国最大の福祉法人で教材の作成、生活支援、さらに視覚障害者のIT教育支援などをされています。特に韓国で広く普及している点字ソフト「ブレイルソウル」の開発メーカーでもあります。

両社では7月から販売を開始して当面100台を教育、自治体などの機関に販売する予定です。なお、点字プリンターの日本国内の販売価格は130万円です。
また、(株)日本テレソフトではすでに中国語対応はじめ多言語機能の対応を進めており、近く欧州、東南アジアでの代理店を決定して年内の販売を行います。

これまで㈱日本テレソフトでは、アメリカ、ドイツ、イギリス、中国などの福祉機器展示会に積極的に参加しており、これらの成果が反映したものです。また、点字プリンターの世界的なシェアはアメリカ、ヨーロッパの2社がほぼ独占しており、この分野に当社の高機能点字プリンターの参入によって、独占状態に風穴を開けることにしています。

福祉機器が日本発で世界に販売されるのは珍しいことです。

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