ベトナム初の視覚障害者ICT大会開催

 ベトナム盲人協会(VBA)は、情報通信省の後援を得て、10月21、22日 ハノイ市で初めてICT大会を開きました。パソコンやインターネットの普及で視覚障害者の環境が大きく変化しているところから、障害者を対象としたICTの技術試験、盲人協会職員を対象としたICT研修と技術試験、さらに関連する機器、ソフトの展示会が開催されました。  日本テレソフトは、これに協賛し、点字プリンター、点字ディスプレイ、拡大読書機などを展示するとともにデモを行い、さらに試験の優秀者への記念品を贈呈し、友好を深めました。
 VBAは、開催挨拶で、パソコンやインターネットは障害者の教育、就業など多くの面で革新的な力を持っている。これらを習熟することが今後、大変に重要になってくる。しかし、障害者へのICT機器の普及は十分でなく、インターネット環境も都市部に限られ、3割を占める山間、農村部では普及が十分でない。また、障害者用ソフトも開発が遅れている。こうした状況を改善するためにも初のICT大会を開いた。と意義を述べました。
 情報通信省からも今後、障害者のICT利用の環境つくりを積極的に進めるという講話がありました。
 ICT技術試験には、24名が参加し、インターネット、ワードの入力はじめウインドウズ機能の知識などが試験されました。その結果、最高点は9.75でハノイ市の若者が受賞しました。
 職員、団体を対象とした審査では、組織運営のためにどのようなICT機器の活用をしているのか、ICT予算は増えているのかなどを参考にして優勝者が決められました。
 展示会とデモでは、当社の点字と墨字が同時に印刷できる機能が評価されたほか、清華の利用説明会を開催しました。すぐにでも欲しいという受講生が多く、今後の普及に弾みがつきそうです。


清華の使用説明を行うホーチミン工科大学のディエン教授。教授はベトナム版の点字用ソフトを開発するなど当社のアドバイザーを努めている。 第1回「ICT技術展示会」には、ベトナム各地の障害者、団体など150名が参加し、ソフト開発など熱心な発表も行われた。
当社の清華ミニ、点字プリンターなどについて、機能の説明などプレゼンテーションを行う。デイエン教授。 点字ディスプレイを体験する大学生。「授業でのメモとりなど勉強に使いたい」という。
VBAより感謝のペナントの授与を受ける。 参加者への記念品として、清華ミニ、ICデコーダーを贈呈した。

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